当外来では小学生から大学生までを中心に、スポーツ活動しているアマチュアの選手を数多く診ています。下肢、特に膝・足の治療に注力しているのが特徴です。リハビリテーション・復帰まで、責任を持ってサポートさせていただきます。
スポーツ整形外科が目指す治療
同じ疾患や症状であっても、患者様によって治療のゴールは異なります。例えば、間近に大切な大会を控えていてできるだけ早期に復帰したい方がいれば、本来なら手術が望まれる場合も、大会が終わるまでは保存療法などで症状を抑えてプレイできるようにし、その後の落ち着いたタイミングで手術を検討する場合もあります。当外来では患者様一人ひとりにしっかり向き合い、ご本人が希望されるゴールを把握した上で、それに向けてカスタマイズした治療を進めていきます。
疾患の根本的な解決策として手術を選択した場合、現場に復帰するまでには少しずつ負荷を強めてリハビリテーションを行うため、年単位という長いスパンで行っています。医師とリハビリスタッフの連携も密に行い、責任を持って復帰までサポートさせていただきます。リハビリは当院以外の施設をご利用いただくことも可能です。当院と連携できる施設に限り、他施設でリハビリを行う場合においても、細かく状態を共有して経過観察を行います。
膝・足関節のケガ
股関節や足関節（足首）と比べると、膝はねじれる動作が起きにくい関節だといえます。そのため、スポーツ活動中に少しねじっただけで、ケガにつながってしまうケースも少なくありません。さらに、膝のケガの原因は、膝だけにないこともあります。股関節や足関節がうまく使えていないからこそ、膝に負担がかかることもあるため、膝以外をうまく使うようにするリハビリテーションなども必要となります。当科では前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靱帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷などの代表的な疾患をはじめ、幅広い手術に対応しています。足関節の靱帯損傷や捻挫、疲労骨折（ジョーンズ骨折）などの症例も数多く治療しています。
手厚いリハビリテーションでハイパフォーマンスを取り戻す
当外来の何よりの強みは、リハビリテーションが充実していることです。手術して終わりではなく、スポーツ復帰まで責任を持って対応させていただきます。また、経験豊富な医師や理学療法士はもちろん、アスレチックトレーナーが在籍しているのも大きな強みです。医学的な視点に基づき、アスレチックトレーナーが競技の動作チェックを行いながら、復帰に向けてアシストを続けていきます。なお、たとえ膝が故障したとしても、その原因は膝だけではないケースも珍しくありません。リハビリでは故障した部位だけではなく、全身を効果的に使えるようにトレーニングを進めていきます。ご不明な点などはお気軽にご相談ください。
